2012/12/08

7inchレコード発売によせて

もうすぐ7inchレコードが発売になる。
発売日は12/19だ。
しばらくは告知ばっかりしかブログに書いてこなかったから、
久しぶりにちょっと思うところを書いておこうと思う。

僕が音楽を聴き始めたときはCDとカセットテープ、MDがメインだったけど、HIPHOPやクラブミュージックに出会ってからはなるべくレコードを買うようにしてきた。

そのうちに音楽を作ることと同じくらいレコードを買うことに夢中になった。学生の頃はほとんど毎日渋谷のレコファンとディスクユニオンのレアグルーブ館に通い、臨時収入が入ったらFACEレコードとかエルスールに。休みの日は大井町にあったハードオフや宮崎台にあったハードオフに、帰省したときは仙台のVol.1、それからディスクノート、パラダイスレコードとか、いろんなレコード市にも行ったなぁ。
ほかにもココナッツや、JET SET、ハイファイとか、池袋のだるまやとか、新宿のえとせとら、神保町のトニーとか、枚挙しだすとキリがないくらいレコードのことばかり考えてた。
たくさんのレコードを買い込んで、家に帰る前に喫茶店で1杯のコーヒーを飲んで、その日の戦利品を眺めるのは至福のときだった。新宿だとらんぶる、渋谷だとハンズの近くにあったニューヨーカーズカフェ、神保町だとさぼうる。懐かしい。

時代はかわって、iTuneの登場によってずいぶんと音楽ソフトは変わった。MP3は便利だけれどそれでもレコードが好きで、昔よりずいぶん少なくなったけど、未だになるべくならレコードを買う。レコードから流れる音が好きだ。最初にプツプツっとしたノイズが乗り、そのあとで音楽が聞こえる。レコードはRECORD。つまり記録。どこかの誰かの記録が突然流れ出すとき、それはとてもロマンティックな瞬間で愛にあふれている。
馬鹿にされても、くだらないといわれてもこの瞬間が好きだと言ってやる。

なんてね。



初めての出させてもらったレコードは威風堂々とwalk this wayの7inchでジャケもないし、Niw!の音源を使うというマッシュアップのものなので、とても気に入っているけれどAB面ともゲストをフューチャーしており、自分のレコードという意識より、みんなに作ってもらったという意識が強い。

でも今回の"光る波feat.柳田久美子/PARTY MAGIC"の7inchはトラック、作詞作曲、feat.の部分の作詞作曲、とにかく自分のやりたいように作れた。Niw!レコードには本当に感謝しなくてはならない。本当に胸を張って買ってほしいと思える作品なので、ぜひ多くの人に手に取ってほしいと思います。この1枚が誰かの音楽人生に意味を持ってくれたらこれほど幸せなことはないです。

僕の音楽人生で2011~2012年は本当に大変なことが続いていたけど、今やっと少し落ち着きを取り戻しつつあります。

これはある意味僕の初の7inchと言えるような作品です。
いつかは12inchのアルバムを出したいなぁ。

これは、2012年の半年ぶりの休みに思うこと。
では。PEACE&HOPE&LOVE.

GOMEZ