2015/08/24

レコードを売却するということ

学生時代に中古レコードを買うことが楽しくなってからというもの、何か楽しいことがあれば1枚、嫌なことがあれば1枚という風に時間さえあればレコード屋さんに行っていました。
当時通っていた学校が渋谷にあったので、ほとんど毎日レコードを掘りました。

当時のルーティーンは、まず学校に行く前にレコファンに行きます。そしてそのままユニオンのレアグルーブ館へ。次に公園通りにあったバナナレコードへ、そして今と場所が違うFACE RECORD、そのあとはEL SUR RECORDSへ行きます。そして学校へ行って授業が終わると、神保町へ行ってユニオン、トニーレコードなどを巡り、古本屋を見て、田園都市線に揺られて帰る。もしくは大井町のハードオフに寄って帰る。ような生活。下北沢や西新宿、高田馬場にもよく行きました。
まだPCも持ってなかったので、ネットで情報も得られなかったし、レコードマップという分厚い本を頼りにレコードを買うのが本当に楽しかったです。

今でも素敵なジャケットのレコードに出会うと心が躍るし、針をレコードに乗せる度にワクワクします。

では何故レコードを大量に手放したのか。
枚数にしてレコードを約1,700ほど(CDは枚数忘れました)。
これまでも引っ越しのときなどにレコードをちょこちょこ売却したことはあったのですが、こんなに沢山売ったのは初めてです。一枚一枚に思い入れがあるし、売らなきゃならない事情があるわけでもないし。

理由は1つです。
「もっと新しいものを吸収したい」ということ。
「留まると水はくさるけれど、流れている水はくさらない」ってことばが好きなんですが、なんていうか、まぁそういう感じです。
曲がりなりにも音を作っている立場としては、常に新しいものやことに触れていたいし吸収したいと常に思っていなくてはという気持ちもあります。
新しい曲に出会っても「あ、これ、あの曲にそっくり」とか思うと「じゃあ、家にあるあの曲聴けばいいや」という感じになっちゃって、その曲への興味が薄れてしまいます。それが嫌になったということです。

これからも沢山音楽を聴いて、新しいものを作っていきたいと思っています。