2016/01/30

PARTY MAGIC

PARTY MAGIC


この曲は先行7inchレコードのB面曲です。

頭のシャウトはこのころバックDJをしてくれていたマグちゃんにおねがいしました。
お世話になっていたマグちゃんの名前を7インチに刻みたかったのです。
「今夜はTONIGHT 二度と無い」って良い言葉だと思います。


リリックの内容で気に入ってるのは、
「冒険の書 消えないカセット なんてないからSAVEなしで今あがれ」
って箇所です。ファミコン世代じゃないとわからないかもと思いますが、冒険の書っていうのはドラゴンクエストのデータのことで、こまめにセーブをしても、これがちょっとした衝撃とかでしょっちゅう消えちゃうんです。で、当時のこどもたちは憤慨することがよくありました。なので、それをパーティというか人生ににみたてて書きました。

ライブに行ったり、パーティいったりしても、「明日仕事早いから」とか「照れるし」とかで、ちょっと弾けられないって人も多いと思います。日本人のいいとこでもある気もするし。

でも、すごく陳腐だけど「明日死ぬかもしれない」っていう経験を3.11で実感してしまった以上、それはありえるなぁと思いました。
それで「セーブしたってどうせ消えるかもしれないし、今楽しまなきゃ意味ないかも」って気持ちをドラクエのセーブ(保存)と力をセーブ(ほどほどにしておくみたいな意味)をパーティに重ねたリリックになっています。


トラックについて。
この曲はガレージバンド(Macについてる無料ソフト)で作りました。

まだLOGICもiMacも持ってなくて、古いいiBook G4で作っててこれが終わったくらいにiBookは調子悪くなって今のPCに買い替えました。

使ってるハットやTR808の用な音はガレージバンドに内臓される音で、MIDI鍵盤も持ってないから、iBookの文字用キーボードを押して作りました。「R」あたりがハットだったかな。
ハットはガレージバンドのを使って、キックとかはMPC500から入れたような気がします。

メインサンプルは長野にライブに行ったときに買ったレコードから。
MPC500でチョップしてループを組んで、ガレージバンドへ。
シンセのリフとかギターとかは弾きました。
シンセはmicroKORGを使いました。

これを作ったのは2012の頭とかだと思うのですが、このころ自分がライブしにいく東京の小箱では、90sHIPHOPみたいなものばかりがあふれてて、今でこそ当たり前なチキチキしたいわゆる倍速の曲は全然かかりませんでした。

自分としては、そのころのUSの新譜やミクステみたいな808の音を使ったビートが好きだし、なんで、いつまでも古い曲ばっかりで盛り上がるの?とか懐古主義はうんざりとか思っていたのでこういうビートをつくりました。JUKEとかはそのころすごく面白かったからめちゃ刺激的でよく聞いていました。今は倍速も当たり前になっていますね。



http://panorama-family.info/life-note

アルバム今こそ聴いて欲しいです。